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【着物のお手入れ】染み抜き・洗い張り・仕立て直しの気になる料金相場とは?

2017/09/02 クリーニング
この記事は約 12 分で読めます。
着物

大切な着物に染みがついてしまった!!

そんな時は焦るものですよね。

もしくは、着物を保管していたら、染みがついていたということもあるかもしれません。

着物の染み抜きには特殊な技術を要することもあって、
業者にお願いしようと思っても、どれくらいの金額がかかるか様々ですよね。

どこにお願いしたらよいのか?
どれくらいの金額が妥当なのか?
そして、なぜ着物の染み抜きが高いのか?

着物の染み抜きや洗い方の技術も紹介しながら、
どのように着物を扱っていったらよいのか考えてみましょう。

 

着物の染み抜きの料金相場

まずは、着物の染み抜きの料金相場をみてみましょう。

クリーニング店によって、染み抜きの料金の設定の仕方は様々です。

その料金の差は、どこまで求めるかによって変わってきます。
完璧に落としたいのか、50cm離れたところでは気づかない程度でOKなのかによっても異なります。

基準としては、たとえば、
小さいシミ、中くらいのシミ、大きい・数の多いシミと大きさで分けているお店や、
どんな種類のシミかなど種類で分けているお店があります。

 

大きさによる料金相場

小さいシミ(直径1cm以下)だと1,000円〜2,000円。

中くらいのシミ(直径1cm〜3cm)だと1,500円〜3,000円。

大きい・数の多いシミ(直径3cm〜)だと2,000円〜10,000円。

また、
500円硬貨(直径2.6cm)を基準にされているお店などもありますが、
だいたい上記の基準が大きさを目安にした相場になりそうです。

当然ですが、大きいシミ、数が多いシミほど料金が高くなります。

 

種類による料金相場

種類による料金相場もみてみましょう。

変色のないシミ 1,000円〜10,000円

黄変・変色したシミ 1500円〜10,000円

汗シミ 2,000円〜10,000円

水性シミ 1,000円〜10,000円

油性シミ 1,000円〜10,000円

カビ菌シミ 2,000円〜10,000円

相場の上限は、シミの大きさによるものが大きいです。
どのようなシミであっても、大きかったり多かったりすると、対処することが多くなるので料金も高くなりますね。

当然ですが、10,000円以上かかる場合もあります。

シミの種類でいえば、
ついたばかりの新しいシミや変色のないシミであれば比較的料金がかからないのに対し、
古いシミや変色しているシミは料金が高くなります。
これは、そのような染み抜きが大変になるためです。

シミがついた場合には、
なるべく早くクリーニングに出すことをオススメいたします。

 

丸洗い・洗い張り・仕立て直しの料金相場

染み抜き以外の着物のクリーニングの料金相場もチェックしてみましょう。

 

丸洗い(プレス込み)

ドライクリーニングの技術を和装に応用したものです。
溶剤で洗うので、油汚れ、皮脂汚れ、ファンデーションの汚れなどを落とすのに最適です。

 

袷着物(無地・小紋)3,000円〜8,000円

袷着物(大島・結城)5,500円〜8,000円

袷着物(訪問着・付下げ)3,000円〜8,000円

留袖 4,000円〜12,000円

振袖 3,000円〜12,000円

喪服(袷)3,000円〜8,000円

喪服(単)4,000円〜8,000円

単着物 2,500円〜7,000円

羽織・和コート(袷)2,500円〜7,000円

羽織・和コート(単)2,500円〜7,000円

長襦袢(袷)3,000円〜5,000円

長襦袢(単)3,000円〜5,000円

長襦袢(振袖)3,500円〜6,000円

肌着 1,000円〜2,000円

丸帯・袋帯 2,000円〜5,500円

名古屋帯・八寸他帯 2,000円〜5,500円

角帯 1,500円〜5,500円

袴 4,000円〜6,500円

浴衣 1,500円〜6,000円

打掛 5,000円〜8,500円

 

洗い張り

一度着物を解き、繋ぎあわせ(ハヌイ)、そして反物に戻します。
それを水に浸け、専用の洗剤や薬品を使用して、ブラッシングして全体を洗い流します。
ドライクリーニングよりも洗浄力が強く、全体的にきれいになります。

ただ、もう一度着物に仕立てなおす必要があり、高額になります。
これをしても、しつこいカビや黄変、古いシミを落とすには、別途染み抜きや地直しの作業が必要になります。

 

袷着物(無地・小紋)4,500円〜16,500円

袷着物(大島・結城)4,500円〜16,500円

袷着物(訪問着・付下げ)5,000円〜1,100円

留袖・振袖 5,500円〜16,500円

喪服(袷)5,500円〜8,000円

喪服(単)4,000円〜8,000円

単着物 3,500円〜9,000円

羽織・和コート(袷)3,500円〜10,000円

羽織・和コート(単)3,000円〜10,000円

長襦袢(袷)3,500円〜8,000円

長襦袢(単)3,000円〜8,000円

長襦袢(振袖)4,000円〜9,000円

肌着 5,000円

丸帯・袋帯 3,500円〜6,500円

名古屋帯・八寸他帯 3,000円〜6,500円

角帯 3,500円〜6,500円

袴 4,000円〜

ゆかた 2,000円〜6,000円

打掛 8,400円〜15,000円

 

仕立て

反物や解き済みの生地から様々な着物をつくることを仕立てと呼びます。
専門的な技術が必要なので、いずれも高額になりますね。

 

袷着物(無地・小紋)23,000円〜27,000円

袷着物(大島・結城)24,000円〜29,000円

袷着物(訪問着・付下げ) 30,000円〜35,000円

留袖・振袖 35,000円〜50,000円

喪服(袷)25,000円〜29,000円

喪服(単)25,000円〜29,000円

単着物 24,000円〜25,000円

羽織・和コート(袷)22,000円〜28,000円

羽織・和コート(単)22,000円〜28,000円

長襦袢(袷)15,000円〜19,000円

長襦袢(単)15,000円〜15,500円

長襦袢(振袖)16,000円〜18,000円

丸帯・袋帯 5,000円〜7,000円

名古屋帯・八寸他帯 5,500円〜7,000円

袴 40,000円〜52,000円

ゆかた 12,000円〜15,000円

 

その他の料金

衿・袖口洗い 500円〜5,000円

裾汚れ 500円〜5,000円

泥はね汚れ 1,000円〜5,000円

汗抜き 2,000円〜6,000円

かけつぎ 2,000円〜

金彩加工 3,000円〜

柄足し加工 3,000円〜

刺繍加工直し 3,000円〜

紋入れ 5,000円〜32,500円

染め替え 15,000円〜

カビ落とし 1,500円〜

色やけ直し 3,000円〜

すれ直し 2,500円〜

絵羽跡直し 4,000円〜

 

 

着物の染み抜き方法

着物の染み抜きというのはどのように行なっていくのかを、
まとめておきます。
この作業と技を考えると、染み抜き料金が高いのか安いのか、参考になるかもしれません。

まずはシミが水性か油性かを判断します。
水性か油性かによってその後の作業が異なります。

油性のシミはまずはベンジンを用いますし、
水性のシミにはまずは水で溶かします。

着物の場合、
絹が繊細な繊維でありこの染み抜きに専門的な技術を用います。

絹は水を含むとふやけてしまって、
少し擦っただけでスレを起こしてしまいます。

そのためスレを防ぐためにシミを十分に水で溶かし、染み抜き時の記事の負担を少なくします。
ただ、シミは溶けると繊維に入り込もうとするので、
素早く取り除く必要があります。
※スレを起こさないように素早く行なうここにプロの技があり、家庭では難しいと思います。

油性のシミの場合は、ベンジンを用いてシミを落とします。

 

自分で着物の染み抜きをする場合の注意点

まずはなんといっても、
自分で染み抜きをしようとしないことが一番大切です。

中途半端に対処することで、
悪化させてしまったり、生地を傷めてしまったり、スレを生じさせてしまったりします。

専門家に任せて、すぐにクリーニングに持っていきましょう。

そのため、信頼できるクリーニング店を普段からおつき合いしているとよいかと思います。
気楽に相談できるクリーニング店を見つけておきましょう。
そうすればアドバイスをもらうことができます。

 

もしどうしても対処したいという場合には、
ハンカチ等でやさしくそっと水分を拭う程度にしてください。
決して擦らないようにしてください。絹の繊維がスレてしまいます。
また、叩かないようにもしてください。汚れが広がったり奥に入り込んでしまったりします。

また、飲食の際に汚れた場合、
おしぼりで拭き取ろうとされる方がいらっしゃいますが、
おしぼりの使用はやめてください。
衛生上の理由でこれらのおしぼりには塩素水分を残しています。
そのためデリケートな着物に用いると色ハゲを起こす可能性があります。
おしぼりは絶対に避け、ハンカチで拭うようにしてください。

 

着物にファンデーションがついた時の染み抜き

よくあるのが、着物にファンデーションがついた場合の対応でしょう。
インターネットで調べていると、油性の汚れであるファンデーションはご家庭でもある程度の対処が可能だと紹介されているケースがあります。
ベンジン、綿の白い布、シミ落とし用ブラシ、ドライヤーがあればたしかに対処可能です。
一応その手順を紹介すると、以下のようなものになります。

 

1.ベンジンで生地を濡らす

ベンジンを用いて、シミの部分とその周りを濡らしていきます。

汚れがベンジンに溶けて周りへと広がっていきます。
衿にファンデーションがついてしまった場合には、
丸めた綿の布にベンジンを含ませて、衿の隅から隅まで四角を描くように濡らしていきます。
衿からははみ出さないように注意する必要があります。

 

2.ブラッシングをする

シミの部分を軽く擦り、素早く布切れで拭き取ります。
生地の目に沿ってブラッシングを行なっていきます。

ここでのポイントは素早く行なうことと、力をあまり入れずに行なうということです。

ベンジンでの作業とはいえ、
力を入れ過ぎると生地が傷み、スレなどを起こしてしまいます。

汚れが落ちないからといって、
何度も強く擦ることは避けなければなりません。

 

3.ふき取る

ブラッシング後はすぐに拭き取ります。

ベンジンは揮発性が高くすぐに蒸発してしまうので、
すぐに拭き取ることがポイントです。

蒸発してしまうとシミや汚れが拭き取れませんので、意味がなくなってしまいます。

 

4.乾かす

周りの部分からドライヤーの冷風で乾かしていきます。

端に汚れが残り、型がつきやすいので注意してください。
もし型がついてしまった場合には、
また布切れにベンジンを含ませて、型の部分を拭いていき、同じ要領で乾かします。

 

たしかにこの1〜4の手順で対応することもできますが、
ベンジンは引火する危険性もあるので、基本的にはご家庭での対処はやめていただいた方がよいです。

 

 

着物の正しいお手入れ・保管方法

着物を保管している間にシミになってしまった、
ということがないように、正しいお手入れ方法、保管方法も把握しておきましょう。

以下の4つのことをぜひ意識してお手入れ・保管をしてみてください。

 

1.定期的に虫干しする

2.定期的に丸洗いをする

3.シミが付いたときに着物を擦らない

4.保管前にシミがないかを調べる

順に説明していきます。

 

1.定期的に虫干しする

虫干しとは、
直接日光があたらない、風通しがよい場所で、半日ほど着物を風にさらすことです。

着物のカビや変色、黄変、シミの大きな要因は湿気にあります。
風通しの良い場所で、着物の湿気や水分をとばしてあげることが大切です。

 

2.定期的に丸洗いをする

定期的にクリーニングに出して、しっかり汚れを落としておくことが、
やはり効果的です。
プロにお願いしましょう。

 

3.シミが付いたときに着物を擦らない

大切な着物にシミがついてしまったときに、
なんとかしなければ、ということで、
多くの方がついつい拭き取ろうとしたり、擦ってしまいがちです。

ですが、シミが付いたときに着物を擦ってしまうのはNGです。
絶対に避けてください。

絹などの素材はとても繊細で、
擦ってしまうと繊維が損傷してしまい、修復が難しくなります。

一番よいのは、
「何もせずに、そのまますぐにクリーニング店に依頼する」
ということです。

どんなシミが付いたかを説明してプロにお願いしましょう。

どうしてもすぐに自分で対処したい、気になるという場合には、
ハンカチ等でそっと拭う程度にしてください。
擦らずにやさしく拭う程度でとどめて、繊維が傷つかないようにしておいていただければと思います。

 

4.保管前にシミがないかを調べる

自宅で保管する際に、改めてシミがないかをチェックしてください。
シミや汚れがあるままで保管してしまうと、
それが黄変となります。

こうした古いシミは落とすのが大変になってしまうので、
絶対につくらないという意識が大切ですね。

新しいシミ、汚れのうちに見つけて、古いシミにならないようにしましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

着物の場合、染み抜きの料金相場は、
大きさや種類によって様々です。

当然ですが、お店に持っていってみないとわからないものですが、
少しは参考にしていただけたでしょうか。

ただ料金が高いからといってそのお店の腕がよいかというとそういうことでもありません。
大切なのは普段から困った時に相談できるクリーニング店を持ち、
プロに相談できるようにしておくことでしょう。

絹は繊細な繊維なので、
シミが付いたときに擦ってしまったり、下手な対応をすると、
スレの原因にもなります。

大事な着物であるからこそ、下手に自分で対処せずにしっかりとプロにお任せしたいですね。

できるだけクリーニング費用を安くしようと考えたり、
自分で染み抜きの対処をしたいと思うかもしれませんが、
大切な衣類だからこそある程度のメンテナンスの費用がかかるということは抑えておきたいところです。

着物のクリーニング料金が高くなりがちなのも、
それを支える専門的なワザがあるからですね。
また、手入れや保管方法に気をつけて、
古いシミをつくらない、黄変したシミをつくらないということを心がけることで、
染み抜きの料金も高額にならずにすむかもしれません。

日頃の手入れに気をつけていただけたらと思います。

 

 

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ライター紹介

亀田 晋一

亀田 晋一

クリーニング寿 店主
衣類のプロフェッショナル

京都市東山区で染み抜き実績60年のクリーニング寿を経営しています。

クリーニングや洗濯でのお困りごとに関して、
いろんなご相談をいただきます。

他のクリーニング店で対処できなかった染み抜きなども依頼され、
様々なトラブルのご相談もいただきます。

そんな中で、もっと衣服のことに関してお伝えして、
みなさんが快適な生活を過ごしたり、
クリーニング店を上手に活用していただけたらと思っています。

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