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ちょっと待った!【革製品をクリーニング】する前に知っておきたいこと

2017/09/04 クリーニング
この記事は約 6 分で読めます。

最近では夏の日照りも落ち着き、すっかり朝晩は秋めいてきました。
秋から冬にかけてよく登場するもの、それは革製品の服やバックなどですね。

今回はこれからのシーズン大活躍するであろう革製品についての特徴と、
取り扱いにおいての注意点、そして万が一汚れてしまったときの対処法をまとめてみました。

 

1.革の種類

革とはいえもちろん一つではなく種類が沢山あるためまずはどんなものがあるか、
それぞれの特徴をみていきましょう。

 

代表的なものをあげると、

牛革(カウレザー)
馬革(ホースレザー)
豚革(ピッグレザー)
ヒツジ革(シープスキン)
ヤギ革(ゴートスキン)

などがあげられます。

 

牛革の特徴

服に限らず、バックやベルトそして靴と革製品の中でももっとも人々から愛され、流通している革製品といえます。仕上がりが美しく丈夫で耐久性にも優れています。
牛の成長具合でさらに細かく種類があり、
生後3ヶ月〜(カーフ)から生後3年以上経過(ブル)まで幅広くあります。

 

馬革の特徴

革の質感は牛革と似てますが、繊維密度や厚みが薄いため強度では劣ります。
しかし柔軟性が優れているため、衣類製品に多く使用されています。

またコードバンと呼ばれる馬のお尻の部分を使った皮は一頭から採取できる量も限られていてとても高価で取引されています。
ジャケットや文房具、家具の皮としてよく見ますね。

 

豚革の特徴

唯一国内だけで生産から加工までしており、他の革製品にくらべ安価で手に入る。
表面にある毛穴により通気性が高く、耐久性や摩擦力に優れているためジャケットやパンツ、
手袋などによく使用されています。

 

 ヒツジ革の特徴

非常に軽く、加工にも優れている革製品ですが強度が他の革と比べ弱いので、
強度を必要とするカバンなどにはあまり使用されていません。
一部の種類で毛つきのものはムートンとしてコートやブーツなどとして広く知られていますね。

 

 ヤギ革の特徴

ヤギ革は独特のシボと呼ばれる細かなシワがあります。
キメが細かく柔軟性があり、薄いですが耐久性も十分で、型崩れもしにくい点から質の高い靴、手袋や衣類などに使われます。

 

 

2.自宅でおこなう基本ケア

革には上記以外にも沢山の種類があり一概に
「正しい方法はこれ!」というものはありません。

それぞれの特徴や仕上げ方法、なめし方法でケアの仕方は変わってきます。

基本的には

1.水につけない
2.天日干しをしない(直射日光を避ける)
3.ブラシをかける
4.やわらかい布で軽く拭く
5.素材に合わせた専用クリーナーやオイルを塗って保護する

日頃からこのケアを行えば、すぐに劣化するなんてことはないでしょう。

 

 

3.間違った革の手入れ方法

ここまで革の種類と基本ケアをお伝えしましたが、反対に間違ったお手入れを紹介します。
革製品はうまく付き合えば何十年と使うことができる丈夫な素材です。
ですが、間違ったお手入れをしてしまうと劣化を早めてしまい、
下手をすると使い物にならなくなることもあります。

上記であげた基本ケア方法とは正反対である
「水に濡らす」
「炎天下で干す」
「硬いものでこする」などは当然NGですが、

それに加えてよくやりがちな方法が「アルコール消毒」です。

ベンジーやシンナーも同様に色落ちの原因になりますし、革の表面にある油分を取り除いてしまい乾燥、劣化の原因にもなってしまいます。

 

 

4.革製品の正しい保管

革は天然素材であるためとてもデリケートです。
保管方法によってはカビが生えてしまったり痛んでしまいます。
ジャケット等は型崩れ防止のため太めのハンガーにかけブラシで軽く汚れやホコリを落として、
できるだけ湿気がない場所で保管するようにしましょう。

またクリーニングから返ってきた服を袋から出さずに保管することは
湿気が溜まりやすくカビが生える原因なってしまうため絶対にやめましょう。

 

 

5.万が一汚れてしまった場合

普段の生活の中でどれだけ注意していも、つい飲み物や食べ物をこぼしてしまった・・・急な天候の変化で雨に濡れてしまった・・・など生活における汚れは防げません。
基本的には自分で落とそうとせずクリーニングに出すのが一番ですが、応急処置としての手入れの仕方をご紹介します。

 

1.カビが生えた

水で濡らしたタオルを固くしぼり拭き取ります。
その際カビが全体に広がるのを防ぐため、一度拭いたタオルはこまめに洗いましょう。
取り除いたあとは風通しの良い日陰で乾燥させます。
カビの要因は「汚れ(栄養分)」「湿気」です。
しばらく着用しない服や使用しない場合でも定期的にとり出してメンテナンスを心掛けたいですね!

 

2.油ジミがついた

油汚れだからといって、洗濯や台所用の洗剤では決して落ちません。
拭き取ろうと水拭きをすると乾燥した部分に染料や汚れが広がってしまい輪ジミになってしまいます。
まずは乾いた布か、ティッシュなどで出来るだけ油を吸い取りその後に専用のクリーナーで拭き取るようにしましょう。
それでもまだ残る場合は無理に除去しようとせずクリーニング店に任せましょう。

 

3.色移り

ジーンズなどから擦れて色移りしてしまった場合はまだ日が浅ければ消しゴムで軽くこする方法があります。
あまり強くこすると素材そのものを痛めてしまう可能性があるので色移りした部分の輪郭をぼかすように優しくこすります。
また他に色移りしないように、最初から色移り防止スプレーを活用するのもオススメです。

 

4.革から色移り

革へのダメージではなく、革から衣類などへの色が付着することもあります。
布地のカバン(キャンパス地等)の一部に皮がつけて有るものが雨により濡れて、色泣きし、布地に染みだしてくるというトラブルです。
また、革製品共通のトラブルで着用中に皮の部分が擦れて洋服に皮の色が移る事もあります。
このような場合は、家庭では解決することがかなり難しいです。
自身で対応しおうとすると、回復不可能となってしまうため専門であるクリーニング店へと依頼しましょう。

 

 

6.まとめ

革製品は見た目は一緒であっても一つとして同じものはありません。
素材や仕上げによって扱い方や、ケアの方法が異なり大変なことも多いですがそれ以上に一生モノであることも多く、大切に使い続けることによってその人それぞれ「味」がでて、より愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

思い出はお金では買えないからこそ、困った時は自らで判断せずプロであるクリーニング店に依頼するようにしましょう。
日々のケアにより皆さんの服のある暮らしが充実していくことを願っています。

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ライター紹介

亀田 晋一

亀田 晋一

クリーニング寿 店主
衣類のプロフェッショナル

京都市東山区で染み抜き実績60年のクリーニング寿を経営しています。

クリーニングや洗濯でのお困りごとに関して、
いろんなご相談をいただきます。

他のクリーニング店で対処できなかった染み抜きなども依頼され、
様々なトラブルのご相談もいただきます。

そんな中で、もっと衣服のことに関してお伝えして、
みなさんが快適な生活を過ごしたり、
クリーニング店を上手に活用していただけたらと思っています。

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